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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

森林と川の里のお茶

小藤さん
満月の夜。裏のお不動様では盆踊り。炭坑節が耳に届く。
「あー、美味しい。今日初めてお茶を飲んだ。」少し濃い目に淹れた<昔馴染み>を、ソファーにど
っかり腰を下ろした父が本当に美味しそうに飲んだ。日中、大汗をかきながら仕事に励む父の、熱い
お茶で一日の仕事の疲れをぬぐった安堵感が、伝わってくる。

熱い熱い夏の日はティーバッグの<冷し茶>が美味しい。が、<昔馴染み>も美味しい。熱く淹れた一
服も、水と茶葉を入れて冷蔵庫で冷しながら作る水出しでも美味しい。無農薬、無肥料のくどさのない
美味しさは、飽きることなくいつでも飲みたくなる。

無農薬の茶畑は、上記写真の小藤さんが、真夏の日も真冬の日も毎日、朝に夕方にと管理して下さって
いる。今日も大汗を流しながら、雑草取りだ。小藤さんは木の仕事をなさっている方で、茶農家の方で
はないのだが、「在来種のお茶を残したい。」という声に耳を傾けて下さり、力を貸して下っている。

5月に「森は海の恋人」の運動をされている、畠山重篤さんの講演を聞くことができた。
気仙沼湾で牡蠣の養殖業を営まれている畠山さんは、豊かな海は森づくりが大切であると、長年植林活
動を続け、今年、国連のフォレストヒーローを受賞された。
豊かな海の元となる植物プランクトンは、山の落葉広葉樹の腐葉土からできる「フルボ酸鉄」が大きな
役割を果たしているそうで、日本は3万5千ほどの川が海に流れ込んでいるので、この「フルボ酸鉄」が
たくさん運ばれれば、海はそれだけ豊かになる、とのこと。

日本にこれだけの数の川が、中央から海にむかって西にも東にも流れていて、それが豊かな海を作り出
しているという自然環境の恵みをあらためて認識した。このお話にご興味があれば、ぜひ畠山さんの著書
をお読み下さい。幾つか著書が出ています。

講演を聴きながら、<昔馴染み>の茶畑の裏にある広大な雑木林を思った。
茶畑と雑木林

この写真ではよく分らないと思うが、写真正面の雑木林は茶畑にたくさんの落ち葉を落とし、腐葉土と
なってくれている。葉に落ちる一滴の雨の雫が、いつかは海に流れ込み植物プランクトンを増やし、そ
れが動物プランクトンを増やし、小魚を生かし、大魚を生かし、人の命へと続いていることを想像した。
今までは目の前の茶畑のお茶のことしか考えていなかったが、地球はもっと大きく循環している。

昔馴染み>の里は林業の町。昔から森林を守り生かして暮らしをたてている。その里のお茶が、十
分に飲み頃になっています。疲れた体を労わってくれるような今年の<昔馴染み>、お試し下さい。

…お天気があなりよくなかった日の写真ですが、これが町を流れる宮川です
宮川











  1. 2012/08/05(日) 20:59:22|
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Author:せいすいさりょう


清水茶寮(せいすいさりょう)では、
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