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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

台風と収穫

月光白茶
8月24日の夕刻。中国雲南省の“月光白茶”と呼ばれるお茶を楽しみながら、
私は九州を上陸した台風15号の更に更にその上空の、国際宇宙ステーション
と輸送船との壮大な場面に気持ちが飛んでいた。はかり知れない広大な宇宙
の中での、人の英知と努力によるスケールの大きな仕事の凄さを思っていた。

その翌日、宮崎県のハーブ茶の作り手の尚美さんからメールが届いた。

今回 台風の影響で畑の被害が出ています
先ほど 倒れた苗を起こすのを 手伝ってもらいました
今は 停電も続いているので お茶のパック詰めが出来ない状況です
明日は 朝から土が濡れている間に土寄せして 
苗を起こす作業をする予定です
今回の台風は 山の畑も木が倒れたり 風がかなり 強かったです
今 出来る最前を尽くし 後は 作物の力を信じてます

・・・そして翌日のメールー
今日は 電気も復旧しました
苗起しも 気になるところは終わり 今日からハウスの修理を始めました
週末の雨の前に ビニールをはることになりました
明日の夕方には お茶のパック詰めを始めます
ネトルはあまり多く収穫出来ていませんが、 少しお送りします
                                       尚 美

収穫にも、暮らしにも予想外の被害を受けながらも、猛烈な台風を耐え忍び、
そこに根を張り続けてくれたハーブ達を立て直す作業に追われる生産者さん。
気持ちを立て直し、被害に対応していく仕事ぶりに心の中でエールを送る。

今朝、朝食に千葉から届いた新米があがった。
新米の匂いをかぎながら、精一杯の感謝を込めて「いただきます!」
感謝に手を合わせずにはいられない。
せめて手元に届く産物が、対岸のことでなく、もっともっと自分の足元のことの
ように思える意識を育てたい。
  1. 2015/08/29(土) 13:56:26|
  2. 店主の日記

暑中より結ぶ

伸びる蔦
東京は久しぶりに雨。雨上がりの夜半、鈴虫が鳴き始めた。
ひと雨が秋を招いたのか。涼やかな虫の音がすべてを静めている。

さて、今日読んでいた冊子に南宋時代の詩人、戴復古(1167-1248)の詩が
載っていた。“天地一大窯”   天地はまるで大窯のようだ、と始まるこの詩、
今年の夏はまさしくこの状況、と頷いたが、

その後に、 “君看百穀秋”  君看よ百穀の秋
        “亦自暑中結”  また暑中より結ぶを
という詩が続いている。
本当にそうだ、と800年近くも昔の詩人に頷かされた。当たり前だが、秋の実
りはこの暑さの中で実を結んで行くのだ。

上記の写真は7月のものだが、
長く伸びた蔓がなぜ倒れず上に上にと伸びているのか不思議に思った母が
よくよく見たら、
からまる蔦
この写真の真ん中よく見て下さい。
他の植物に絡みついて体制を整えは成長を続けているのです。

見事に逞しく生きている植物の姿に、植物といえども大事にしないと、
という気持ちにさせられたことを思い出した。

暑さに耐えるのが精一杯の今年の夏だが、秋に続く残りの夏の日を、
どうぞ大事にお過ごし下さい。
  1. 2015/08/17(月) 23:07:24|
  2. 店主の日記

おじいちゃんとまこちゃん


知人のまこさんは 明治生まれのおじいちゃんが大好きだったと言う。
横浜育ちのお洒落なおじいちゃん。
想い人と駆け落ちして京都に住まれていらした。

夏休みに・・じゃない・・いつもか・・・おじいちゃんの家に遊びにいくでしょ、
「やれやれやっと家に着いた。とりあえず座って・・・」っていう、着いたばかりと
言うか、絶妙なタイミングでおじいちゃんが珈琲を淹れ始めてくれるの。

おじいちゃんはAの店ではこの豆、Bの店ではこの豆って決めていたみたいで、
それをこだわりの配合でブレンドして、ネルを使って丁寧に淹れてくれるの。
いつも。子供にも。
小学生だった頃は、母は私にカフェインがあるものを飲ませたくなかったんだけ
ど、おじいちゃんは「ちゃんと麦茶で割ってあるから大丈夫」って。

「僕とまこは仲良しなんだよね」って言って、食事に連れて行ってくれることがあ
っけど、その時は必ずパリッとしたシャツに着替えて出かけてくれたの。
祖母が亡くなった時は、モーニングの礼装姿に、
「あー、カッコイイ」と思っちゃった。

この話、幾日も素敵だな、と思っている。
戦前の開港されたモダンな横浜を知り、戦争を経験されたおじい様の、晩年
にこだわって楽しまれた一杯の珈琲の場面を思うと、挽きたての珈琲の香り
がしてくるよう。一杯のお茶にこだわる。そんな余裕をもつことは素敵だ。

子供にも大人と同じように、でも、子供への配慮は十分に。
一人扱いを受けて、丁寧に淹れた最上の珈琲の味を、まこさんはどんなに嬉
しい気持ちで飲んだであろうか。珈琲を淹れるしぐさや珈琲の香りにも、心と
きめいたに違いない。
珈琲を淹れた、というだけの場面であっても、子供心に大切な思い出になる
こともあるのだ。

「あなたは特別だから」と、おじい様はお孫さんと食事に行くことが本当に嬉し
かったのだろうけれど、それを服を着替えて、と行為にするおじい様は私も憧
れる。子供といえども、相手に礼を尽くして服を着るという行為はカッコイイ。

夏休み。大人も子供も同じゲームの中、だけではつまらない。
大人のたしなみをちらりと垣間見て、素敵だな、と憧れる、そんな場面を子供た
ちが経験出来たらよいけれど、そんな場面がまだまだ作れそうにもない自分を
思い、少々反省。
  1. 2015/08/15(土) 15:02:56|
  2. 店主の日記

夏のハーブ達

2015年夏 ホーリーバジルの苗
残暑お見舞い申し上げます。
暑い夏、皆さま体調は大丈夫ですか?

宮崎は 毎日毎日雨ばかりの梅雨でしたが、梅雨明けしてからは
灼熱の太陽が照りつけ、光と熱の強さが日々続いています。

今年は雨続き そして晴れ続きと 気象の厳しさの中、
影響の出ている作物もあります。

バーベナ や ミントが あまり稔りませんでした。

レモングラスも状態がよくなかったので、もう一度植え直しましたが、
株がこれから太るかどうか不安です。

レモンバームは作付を増やしたので、よく採れました。

収量の少なかったハーブ達。
来年にむけて バーベナは 今年 新しい苗を植えました。
ミントは 秋から土作りをして、ミントの株分けをして 苗作りします。
毎年気象状況が違う中、作物達もその時々でいろいろな状況を受け入れています。
私達が出来る事は、 作物達が しっかり立てる土壌作りが 大切だと感じています。

宮崎で良質な牛糞堆肥作りをしている方を紹介してもらい、
この春から 使い始めました。
また、友人から 柏の木の炭をもらい、畑に撒いてみる予定です。
ハーブには 肥料は多くはいりませんが、畑に必要な栄養を、
様子を見ながら撒いていき、良い土壌を作っていきたいと思っています。

毎年その季節に出来るハーブ茶や
薬草茶を待っていて下さる方達へ お届け出来るように、 さらに勉強しながら
これからも 畑作業を していきます! よろしくお願い致します。

昨日植えつけした ホーリーバジルの苗の写真です。
夏の光を受けて、大きく元気に育ちますように…!!
                                     尚 美


  1. 2015/08/13(木) 10:57:18|
  2. うみ風からの便り

お店の紹介

せいすいさりょう

Author:せいすいさりょう


清水茶寮(せいすいさりょう)では、
無農薬・無肥料の、昔ながらの製法のお茶をはじめ、品種のもつ個性を活かして作られた煎茶、挽きたての抹茶、有機農法(バイオダイナミック農法)によるハーブなどをご用意して、日本のお茶の美味しさをご紹介しております。
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