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日本茶の店 清水茶寮からのお便り

店主の徒然日記、ハーブ園から、森林から便りが届きます・・・

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2月の思いがけないお客様 

香蘭と梅
アッという間に2月も過ぎてしまったが、それにしても、思いがけないお客様が
多い月だった。

友人の友人が仕事の関係でフランスからお客様をお招きしたが、観光には1日しか時
間がない。そのお客様から突然、美味しいお茶が飲みたい、というリクエストが出たが、
「改めて美味しい日本茶と言われても・・・」と首をひねり、巡り巡って、前日の夜、私の
処まで縁がつながってきた。
すでに予定は入っていたが、〝美味しい日本茶”という知人の上手な言葉のエサに引
きずられ、翌日の朝に来て頂くことにした。

翌朝のお客様の滞在時間は40分。1時間はと思って準備をしたので、さて、どうしよう。
お客様は抹茶が飲まれたいのかな、と思いつつも、しっかりとした「甘い」「苦い」「渋い」
「爽やか」を同時に味わえる、ふくよかな抹茶は、一服で満足される可能性がある。
私とて、当店の抹茶<清爽>は、爽やかな余韻が自慢なので、他のお茶と飲み比べる
という楽しさより、ゆっくりと味わってもらいたい。
抹茶の美味しさは捨てがたいが、外国のお客様に、日本には抹茶以外にも美味しいお
茶があることをご紹介したい。

どうしよう。簡単な紹介を受けながら、頭が巡る。まずはの一杯を何にしようか・・・。
と、お客様が笑顔で、中国茶がお好きだと言った。「あっ・・それならば・・」。
急ぎ、我が家の小さな小さな白梅の木から咲きほころんだ花をいくつか摘み取り、そ
の梅の花と、香りのよい緑茶<香蘭>をお出しした。香りをじっくり楽しまれているお
顔が美しい。中国から伝来した梅は、日本でも昔は桜の木以上に愛でられていたこと、
<香蘭>は烏龍茶の作り方が生かされているお茶、という話に笑顔で驚かれ、
「日本は何でも独自の文化にして、綺麗に仕上げてしまうのが素晴らしい!」とのこと。

梅干しを少しだけ混ぜ込んだ小さな温かいおにぎりをお茶請けに、<秋冬ばん茶>を
煮だしてお出ししたが、自然のままに育ったお茶の説明が、どこまで伝わったか分から
ないが、枝ごと入ったお茶を面白そうにご覧になり、枝も美味しさのひとつにしてしまう
ことに、関心されておられた。

抹茶をお出しする前にタイムアウト。これから皇居へ行ってみるというお二人に、
景品でもらった携帯用マグに<岩しみず(天日干し)>と熱湯を入れて、お渡しした。
紙コップ2つ。〝かりんとう”を数個をポチ袋に入れて「皇居のお庭のベンチでどうぞ」。

あっという間の出会いの時間。もう、お会いできる機会もないであろう方に、抹茶をお
出しできなかったことは少々悔いるが、お二人との時間は、当店の抹茶以上に爽やか
な余韻の残る楽しい時間であった。
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  1. 2015/02/27(金) 10:13:32|
  2. 店主の日記

山からのたより その18  ‘15年早春の巻

山からのたより その18   ‘15年早春の巻

本の感想「鉄がそんなに大事とは!地球は鉄の惑星だった」
                         
池谷キワ子

 清水茶寮のみなさまこんにちは。ようやく春の足音が聞こえてきました。
山のひだまりに「オオイヌノフグリ」「スミレ」が咲き出し、
庭先の落ち葉の懐に黄色い「フクジュソウ」や「ヒガンバナ」の緑の葉が目につきはじめました。

今回は本の紹介です。

yamakra1815-01.jpg


「森は海の恋人」と称して、気仙沼のカキ・ホタテ養殖漁業を営む畠山重篤氏たちが、
山に木を植える運動を長い間やってきたことは、広く知られています。
本やTVでお話を聞いた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
わたしも10年ぐらいまえ羽村市で、「山を手入れすれば下流の海が豊かになるのだ」という、
日焼けして髭を蓄えたやさしい風貌の畠山氏のことばに接しました。
前回この欄に登場した、そらあけの会Oさんは、つい最近、この畠山氏から身近にお話を聴く
機会を得たと『鉄は魔法つかい』畠山重篤著(小学館・1300円)の本を私に届けてくれました。

畠山重篤氏は50年にも及ぶ漁業の傍ら山にも熱い視線を送り続け、
さらに「森には魔法つかいがいる」と聞かされていた、
そのおおもとを探るため研究者から意見を聞いたり、海の調査の協力をしたりしてきました。
このことをエッセイや学校の副読本も書いてきています。
東日本大震災では、牡蠣の養殖場だけでなくお母様まで津波で失ってしまいました。
そんな中でも勇気をふるって出版したこの本は、たくさんの漫画風イラストや問答形式にして、
子供にも読みやすい、でも内容はとても深い問題を語り掛けています。
地球にあるいのちは、実は鉄の力のよるものだったというのです。
鉄がさまざまな大切な元素の結び付け役として、光合成する植物、川の水、深い海、
人間の身体の中、あらゆるところで活躍していることを
鉄の研究第一人者ジョン・マーチン、広島大の長沼毅ら、幅広い科学者たちから聞きただし、
わかりやすく解説していて、私には「目から鱗」の読後感でした。
中国から黄砂に混じって飛ぶ鉄、アムール川上流大湿原から運ばれてくる鉄、
海に運ばれた鉄は沈んでから大回遊をして黒潮に乗って浮上する鉄。
これら微量な鉄が微生物やプランクトンを養うことで、たくさんの豊かな生命体がピラミッド状に
つくりあげられるのでした。
でも、この興味深い実証を一口で紹介するにはとっても難しい、まずはご一読をお勧めします。

はげ山から鉄分が流れてきてもそれではだめで、森からの腐葉土に作用して「フルボ酸鉄」という
結合体にならないと、植物プランクトン発生の役に立たない。
そして川が海と出会う汽水域(きすいいき)が、生命体にとって豊かな役割を果たす大事な場所だそうです。
多くの地道な研究者によって切り開かれようとしている鉄が絡んだ地球上の生命の謎を、
畠山さんはその仕組みをやさしく語っていきます。エピソードは世界中にわたっています。
「赤毛のアン」のプリンスエドワード島がロブスターの好産地なのも、島自体が赤い土に
覆われていることに関係している、原題と違えて題名に「赤毛~」と名付けて多くの愛読書を
得た村岡花子さんですが、この鉄の多い島をイメージしてのことではと畠山さん説を唱えています。
身近で柔軟な発想、これがこの本の大きな魅力です。

yamakra1815-02.jpg

私の山では、5,6年生以上の幼樹、たいていは2,3メートルですが、雪や風でよく倒れます。
その時起こしてまっすぐに立ててやる「雪起こし」は以前は針金を使っていました。
木々が立派にすっと伸びてくると、不要になった針金がゆわえつけた枝にぶら下がったり林内に
捨て置かれたりしていました。「針金は腐るから大丈夫だ」山仕事のユウさんは言っていました。
そのとおり、危なくないようにしておけば、このごろ使うビニール紐よりずっと環境的なのがこの本で
よくわかったのでした。
(たくさんのイラストが楽しい。「赤毛のアン」のプリンスエドワード島の紹介。右下は筆者の似顔絵。124ページ)
  1. 2015/02/25(水) 12:40:10|
  2. 山からの便り

お店の紹介

せいすいさりょう

Author:せいすいさりょう


清水茶寮(せいすいさりょう)では、
無農薬・無肥料の、昔ながらの製法のお茶をはじめ、品種のもつ個性を活かして作られた煎茶、挽きたての抹茶、有機農法(バイオダイナミック農法)によるハーブなどをご用意して、日本のお茶の美味しさをご紹介しております。
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